薬に頼りすぎてはいけない
一時期、ホルモンバランスが崩れた時期があったので、そのときは漢方を飲んでいました。今は体調が落ち着いたので常備薬は持っていません。薬があると精神的に落ち着きますが、それに頼りすぎると体の免疫力が低下してしまいます。厚生労働省の統計によると、病院にかかっている患者(40~64歳の)の過半数が3種類以上の薬を処方されているそうです。
薬は体調を整えてくれる一方、合成化合物にあたるため「異物」とされる存在です。今それを無毒化できているのは、内臓の機能が正常に働いている証拠。ただし、年齢を重ねるにつれて、内臓機能も次第に低下します。ろ過できなかった異物は体内に残ってしまうので、体にはもちろんよくありません。頭痛薬に頼ってきた人が、それを一切辞めて生活したところ体調が改善したというケースがあるように、健康寿命を延ばすためには薬に頼らない生活を送るべきですね。
生活習慣の改善を図ることが大切
薬に頼ることをやめるには、生活習慣の改善を図ることが必要です。いつも何気なく行っている習慣を変えるだけで、風邪をひきにくくなり、体調がよくなります。
突然ですが、皆さんは歯磨きをどのタイミングで行っているでしょうか。朝食後に行っている方も多いはず。ですが、特に適しているタイミングは「朝起きてすぐ」です。眠っている間は口の中が乾燥するため、ウィルスが繁殖しやすい状態になっています。その状態で朝食を食べると、そのウィルスが体内に入りこみます。私も以前まで朝食後に磨いていましたが、このことを知ってから、起床後すぐ磨くようになりました。
バランスの良い食事も大切です。インスタント食品やお肉だけを食べる生活を続けていくと、栄養が偏りがちになります。自分の好きな物をたくさん食べたい気持ちもわかりますが、将来のことを考えて、野菜・魚・肉それぞれをバランスよく取り入れましょう。
また、腸内環境を整えると免疫力がアップします。軟らかめに炊いたご飯やうどん、お肉であれば脂肪の少ないものを選んでください。魚はタラや鯛、カレイといった白身魚がおすすめです。野菜類は、カブや大根、にんじんといった、柔らかく食物繊維が少ないものを選んでくださいね。たくさん食べるのではなく、腹八分目を心がけましょう。
飲み合わせに注意しましょう
年齢を重ねると、複数の薬の服用が増えてきます。そうなったときに気を付けたいのが薬の飲み合わせです。スタチン×免疫抑制薬(シクロスポリン)やSSRI×非ステロイド抗炎症薬など、NGな飲み合わせはいくつかあります。病院で診てもらう際は、医師に毎日飲んでいる薬をお伝えしてください。