薬剤師の男女比は?
なんとなく薬剤師には女性が多いかも?と感じている人も多いのではないでしょうか。
2018年の厚労省による薬剤師調査によると男性が116,826 人(総数の 38.8%)、女性が184,497 人(同61.2%)となっていました。
男女比は約4:6で、やはり女性の方が多いようです。
今は薬剤師という仕事を選択している人が増えています。
大学の薬学部も6年制が新設されて以降はどんどん増え続けているようです。
そんな中でも女性の割合が多いのには、どんなわけがあるかわかりますか?
女性の薬剤師が多い理由
女性が薬剤師を選ぶ理由として、まず第一に終業時間が規則的であることが挙げられます。
一般の会社ですと出張や転勤などの移動がありますが、薬剤師は基本的に同じ場所で働き続けます。
就業時間が一定でありつつ、希望すれば短時間勤務も可能です。
結婚して家庭を持っても、家のことと両立しやすいので女性に人気なのです。
また産後・育休後も職場復帰しやすいことも人気の理由です。
もともと女性の多い職場ですので、女性が働きやすい環境になっていなければ、あっという間に人手不足に陥ってしまいます。
大手の調剤薬局では復帰後のスムーズな職務に向けて研修制度を設けているところもあるなど、薬剤師の資格を生かして働きたい女性には嬉しいものです。
そして薬剤師は細やかな配慮が必要な仕事であり、女性ならではの配慮が患者さんにとっても良いとされているようです。
細かい作業も多いですし、手際良く進行していく仕事の組み立て方が、どちらかというと男性より女性の特性に合っているかと思われます。
女性が多いことで職場に与える影響
職場の男女比が偏ることによって、職場にも影響が出る場合があります。
たとえば女性の中に男性薬剤師が1人いるという状況だと、男性薬剤師が角に期待されてしまうということも起こり得ます。
というのも、女性はどうしても結婚や出産を機に退職したり休暇を取ることが多いからという理由からです。
男性は結婚や子の誕生を迎えても退職することはあまりないですし、どうしてもこういうことになってしまいます。
しかし勘違いしないで欲しいのは、能力の差によることはないということです。
最近は女性薬剤師も重要なポジションについていることが多いです。
もしそれでも気になることがあるのなら、最初から男女比のバランスがいい職場を選ぶといいでしょう。
女性が働きやすい薬剤師という仕事
女性にとっては働きやすい環境、制度も完備されていて、いいことが多いのが薬剤師という仕事です。
お給料も一般的なパートをするよりはるかにいいですし、目指し甲斐のある職業だと思います。
ただこれは薬剤師以外の職業にも言えるかもしれませんが、男女比が偏っていることによる影響やストレスが出てくることもあります。
薬剤師は職場も広く選べますので、そのあたりはきちんとリサーチして選ぶといいでしょう。