薬剤師はコミュニケーション能力必須
薬剤師として働いていきたいなら、コミュニケーション能力は必ず持っているべきです。
しかも薬剤師に求められているコミュニケーションというのは精度が高いものなのです。
まず前提として話すのは多様性を受け入れることについてで、「人はそれぞれみんな違う」ということを理解しておきます。
外見が違うのはもちろん、心の中もそれぞれ違います。
しかし話してもらわなければ、その違いはわかりません。
患者さんは病気になって不安を感じているものです。
ですが人は自分の辛さをわかってくれる人にしかそれを話しません。
つまり薬剤師に求められているのは、患者さんの思いを引き出せるコミュニケーション能力なのです。
コミュニケーションを取る上で大切なこと
薬剤師の目的としては「薬物医療の質を上げる」ということになります。
この目的を果たすために必要なのがコミュニケーションなのです。
ならばコミュニケーションを取るために大切なことは何かというと、信頼関係です。
信頼関係はいきなりできるものではなく、少しずつ積み上げて行かなくてはなりません。
たとえば薬局が汚かったらどうでしょうか。
「ここの薬剤師は患者に気を配っていないな」というふうに感じさせてしまいます。
大切なことは「この人になら話したい」と思わせることです。
そのために細かいことではありますが、働いている環境にも気を配る必要があります。
コミュニケーション能力を磨くには
コミュニケーション能力を磨くために、2つのことをおすすめします。
まずは「人の話をよく聞くクセをつける」こと、もう1つは「共感力をつける」ことです。
人の話を聞くことというのが、意外とできていない場合が多いです。
おすすめの聞き方としては質問を多用して、患者さんの話を引き出していく方法です。
うなづいたり相槌を打つ聞き方もありますが、どうしても患者さんの話がまとまりにくくなってしまいます。
コミュニケーション能力が高いとされている人は質問をうまく使っていたりするので、よく観察してみると勉強になります。
共感というのは患者さんに「そうなんですよ!」と言ってもらえることです。
効果的なものとして共感的繰り返しという方法があります。
相手が言った言葉と感情を含めて言葉を返すのです。
「仕事に行けなくなるので辛いです」
「仕事に行けなくなるのですね」
「そうなんです、病気が治らなくて」
このような感じに話がつながり深くなっていきます。
これが共感ということなのです。
患者に寄り添うコミュニケーション
薬剤師のコミュニケーションは、患者さんを大切にする心です。
それはいつの時代でも変わることがありません。
患者さんに「あなたにお願いしたい」と言ってもらえることは、かけがえのない幸せだと思います。
その幸せのために薬剤師はコミュニケーションを大切にしていくのです。